命の営みを終えると、体は火葬されます。

しかし、こころは現実よりも少し遅れて理解していくので、はじめは永眠されたことに気が付かないのです。

 

喪服を着て手を合わせて何をやってるの?

 

病気や年齢など、ご自身の死期をある程度予期されていたなら、そう多くの時間は必要とされません。

覚悟を決められていたでしょう。

 

ところが、突然、思いがけずこの世を去られた場合、すぐに現状を受けとめられるでしょうか。

 

死後49日間はすぐそばに

四十九日間を中陰といい、故人が成仏されるためのご修行期間とされます。

その間に、死を受けいれる必要があるわけです。

 

ですから死後49日間はお線香は1本だけ。

何本もあると迷われるでしょう。

 

立ち昇る香の薫は仏の世界へ広がります。

それをたよりに少しずつ進まれます。

魂の道しるべです。

 

故人も少しずつ自分のおかれている状況を理解し、受け入れられ、

次第に魂は、安らかな場所を探し、そこへ向かおうとされます。

 

でも、すぐには納得がいかないでしょう。

まだがんばれるから。

それに、残した家族が心配になります。

連れ合い、子供たち、孫たち。

 

どうにかして体に戻れないかと試してみても、うまく身体と一体化ができません。

自由に動かせていた体が、言うことを聞いてくれないのです。

 

何やら和尚さんがポクポクと唱えておられる。

そのお経やカネの音は霊位の心に届くといわれます。

 

お供え物の包装ははがした方がいい

 

しばらくここでゆっくりしてみようかと、

寝転んでみたり、

ジャンプしてみたりして自由を満喫していると、

少しお腹が減ってくる。

 

ふと見ると、祭壇には、おいしそうなお供え物があることに気づくわけです。

それを召し上がられます。

ですから、なるべくお供え物の包装紙などは、はいでから供えたほうがいいと言われますね。

 

このままとどまり続けてもよいものか、と頭を悩ませるでしょう。

 

その間も、家族はお線香やお供えをせっせと手向けるわけです。

 

涅槃寂静

足腰が痛い、

病気で大変な思いをされていたなら、よく頑張られました。

苦しみから解放され、ゆっくりできるでしょう。

涅槃寂静の境地です。

 

また、霊位によっては、遺志や強い気持ちは、気となり顕れることがあります。

 

自宅や普段生活されていた場所に、

少し故人の気が残っているように感じたことはありませんか?

 

息を引き取られた場所が重たく感じられるなら、

お花やお線香をその場所に供えて差し上げてもいいでしょう。

 

 

 

毎日泣いてばかりいる

 

お葬儀を終えてもすぐに納得できるはずもありません

 

悲しんでもいいのです。その涙が心の哀しみを癒してくれるはずです。

 

その悲しみにほんの少しでもいいので、

天国で幸せになってね、

ありがとう。という気持ちを混ぜてみましょう。

 

故人はそのお気持ちをお受け取りになられます。

 

祈りには、故人のためらいを、前向きな気持ちに転換させる力があります。

 

必要なのは支え合い

次に必要なのは和合の心。

助け合い、支え合い。

 

家族がバラバラで、それぞれ違う方を向いていれば、故人の心配は増える一方です。

 

何らかの方法で家族を結びつけようとされるかもしれません。

 

なんとか気付いてほしい。

 

仲良くな、

もしもの時は支えてあげてな。と。

 

親がしていたように

子供としては、それまで親に甘えてばかりいても、自分がしっかりしなきゃと、

発心されることもあるでしょう。

それも仏縁をきっかけとして導かれているのです。

 

大きな穴を埋めるために、よし、やろう!と心に喝を入れる。

それを初願といいます。

 

親御さんがされていたように、自然と成長できるはずです。

 

子は親が言うようには育たない。親がするように育つもの。

 

よく見ていたでしょう。

あとは、親御さんがしていたようにやるだけです。

 

自分でやってみて初めて気がつくことも多いと思います。

 

「こんなに大変だったんだ」

と、今までしてもらってきたことの大きさに、驚くこともあるでしょう。

 

壁に当たったと感じて、気持ちが向かなくなる時もあるかもしれません。

 

でも、仏さまは乗り越えられない道はお示しされません。

それは壁ではなく上り坂ととらえ、しっかり歩みましょう。

 

一人で解決できなければ、周りに相談してもいいのです。

本気になればみんな支えてくれるはずです。

 

故人は七日ごとに仏様のお導きをいただかれ、

現世への名残り、思いといったものを少しずつほどかれていきます。

 

 

家族が善事を行い、恩返しをしましょう。

それが成仏への道です。

 

冥福を祈り、感謝のまことをささげましょう。