「悪いことしたなー…」とか、「何であんなこと言っちゃったんだろう…」と後悔することは誰にでもあることです。
思い出しただけで心が苦しいですよね。
ここでご紹介するのはそんな後悔の念や苦しい心を和らげるお唱え、「懺悔文」(さんげもん)です。
ご自身の過去の悪業を悔い改める行を「懺悔」といい、
仏教では「ざんげ」ではなく「さんげ」とお読みします。
「懺悔文」はご自身の行いを反省し、清らかな心を得る気持ちで唱えます。
一、ご本尊様の御前にて端坐合掌します。肩の力を抜き、呼吸をととのえます。
一、懺悔文をお唱えいたします。低声でゆっくりとお読み下さい。
我昔造諸悪業、
がしゃくしょぞうしょあくごー、
皆由無始貪瞋、
かいゆうむしとんじんちー、
従身口意之所生、
じゅうしんくいししょしょー、
一切我今皆懺悔。
いっさいがこんんかいさんげー。
一、合掌を解きます。
以上で懺悔文のお唱えは終了です。
後悔の念は簡単に消えてなくなるものではありませんが、
まずは自分の過ちをみとめ、反省し心を入れ替えていくことが大切です。
後悔によって心が苦しくなった際は、この懺悔文を唱えるようにいたしましょう。