三途の川をご存知ですか?

この世とあの世の境にある川です。

 

ご病気などで生死をさまよわれている時、

三途の川を渡ってしまうともう二度とこの世に戻れなくなると言われます。

 

そんな三途の川について、仏典に示されてますのでご紹介いたします。

 

死後の世界

命の営みを終えると魂はこの世から離れます。

 

魂が冥界、つまりあの世に向かう旅の途中、

死出の山という険しい山を越えると三途の川にさしかかります。

 

それはおおよそ死後7日頃と言われます。

 

3つの渡し場

三途の川には言葉の通り、三つの渡し場があります。

 

どの渡し場にしようか自分で選べるわけではなく、

生前の罪業によって決まります。

 

一つは橋。善人は橋を渡れます。安全に向こう岸へたどり着くことができます。

 

一つは浅瀬。流れはゆるやかです。生前の罪の浅い方が渡れます。

 

一つは強深瀬。濁流です。最も危険な渡し場で、罪の深い方が渡らなければなりません。

 

いかがでしょう。あなたは亡き後、どの渡し場を渡ることになりそうですか?

 

善悪のものさし

仏教での罪というのは、一般社会の刑法による罪とは違います。

人としてどのような行いをしてきたかという善悪のものさしです。

 

ご自分の過去を振り返ってみてください。

 

もしかしたら、

「自分は悪いことをたくさんしてきたなぁ…」

「周りに迷惑ばかりかけて生きてきた…」

 

などご心配な方もおられるかもしれません。

 

でも大丈夫です。

もしそうだとしても、これからよい行いを心がけていけばいいのですから。

 

過去を見つめ直すことで、未来は変わります。

 

限りある命のなかで、どれだけ善行ができるかにかかっています。

 

仏さまに試されていると思い、これから善い行いに勤めてみられてはいかがでしょう。

 

そうすれば善人として沙汰に認められ、安全な橋をわたって冥途に到着できるはずです。

 

三途の川もお金次第?

ちなみに渡し場には番人がいて、番人に六文銭を支払うと舟を出してくれるそうです。

六文銭を渡せば舟に乗って向こう岸へ渡ることができます。

 

そのため現代でも死者を納棺するときには「六文銭」を持たせます。

旅立った故人が無事にあの世へたどり着けますようにという願いが込められています。

 

その六文銭さえあれば安心です。

 

もしご心配な方は今からでも身内に伝えておきましょう。

自分が万が一の時はこの「六文銭」を必ず棺に入れてほしい、と。

 

でもあの世に行くのもお金に頼るというのは、少し情けない気もします。

それに必ず六文銭を持たせてくれるとも限りません。

 

できればそんな六文銭に頼ることなく、命あるうちに善い行いを心がけて、自分の力で善人としてあの世に到達したいものです。